夏は、暑さが厳しいので、汗をかくのが一番の特徴ですね。
発汗には体温調節、疲労調整、解毒・排泄作用がありますが、
汗をかくというのは、皮膚に関わりがあります。
皮膚が硬く縮めば、腰はくぼみ、
背中は丸くなり、呼吸が浅くなります。
逆に、皮膚に柔軟性があれば、腰は反り、
背中が伸び、呼吸は深くなります。
呼吸器といえば、肺です。
しかし、肺が動くためには体全体の動き、
特に胸の筋肉、横隔膜、骨盤が動く必要があります。
そして、それらが動くのには、皮膚の伸縮が重要になります。
そういう意味で、皮膚=呼吸器と捉え、
夏は呼吸器の季節と言えます。
夏は、しっかり発汗ができれば、ほとんど他の健康法はいらないくらい重要です。

逆に夏に最も注意しなければならないのは『汗の内攻』です。
これは、発汗するべき量の汗を途中で止め、出し切らないことで、
からだの中に戻ってしまうことです。
発汗の機能が発揮されないだけでなく、
様々な形で不調となって現われてきます。
これは特にクーラーなどが原因ですが、
夏のポイントは、次の二点になります。
1 背中(あるいは頸)からの風に当たらないこと。
クーラーだけでなく、体の片側(特に夏は背中)から、
あるいは長時間、風に当たるのは良くありません。
冬は窓を開け放して寝てもいいですが、
本来、夏は閉めておく方が良いです。
しかし、暑さが厳しい最近の夏では、
なかなかそういうわけにはいきませんよね。
クーラーをかける場合は窓を開けて、
扇風機を上に向けて空気を回すとよいでしょう。
窓を開けて寝る場合はカーテンを引くなど
体に直に風を当てないようにしましょう。
2 冷えたなと思ったら、その日のうちに足湯をする。
「汗の内攻」による冷えに気を付けるのは、特に就寝時です。

寝ている時は、体温調節能力が下がります。
そのため、非常に冷えやすく、朝に目が覚めると、
体がカチカチになってしまいます。
関節の痛み、手足の痺れ・冷たい感じ、
ふくらはぎがつる、皮膚が硬く感じる、お腹が痛いなどは、
冷えていると思って足湯をするといいでしょう。
夏の急性病は「足湯」によって発汗を誘導することで経過が良くなります。
「足湯」で発汗しない場合は、後頭部を蒸しタオルで40分間温めると、
汗が出てきて、体が変化してきます。

【夏バテ】
夏バテは、多くの水の飲み過ぎから起ります。
水をたくさん飲んでいいのは9月~2月頃までです。
熱中症予防のため、水分を多く摂りましょうと言われていますが、
夏に水をガブガブ飲むのは腰を弱くし、生殖器を壊しやすくなります。
胃酸も薄まり、消化不良を起こしやすく、
無駄な汗を出さなければならないので、
腎臓の負担も大きくなります。
また、夏は冷水や冷たい麦茶などが喉越しも良くて欲しくなりますが、
温かいお茶や白湯の方がいいです。
特に60才を越した方の汗の内攻、
そして、水の多飲は影響が大きいです。
そういう方が暑さでフラフラしたら、仰向けに寝てしまわないで、
70度から80度程のゆったりした椅子などに寄りかかり、
「頭部第二」※を押さえてもらうといいでしょう。
※ 頭部第二 : 目の中心から上に向かう線と、両耳を結ぶ線とが交わる二点。
運動した後や、疲れた時などは、塩を少しなめるといいでしょう。
塩が甘く感じるうちはなめてください。
塩辛く感じるようになっても塩をなめていると、
体が硬くなってしまいます。
スポーツドリンクは、効果的に水分と塩分が摂取できる気がしますが、
汗をかいていなければ塩分の摂りすぎになります。
また、甘さがあるため、塩辛さが感じ難く、摂りすぎになりがちです。
そして何より、糖分がかなり多いのいで、要注意です。
【暑さに耐えられぬ時】
暑さが辛い時には、椅子に座り足を机上等に乗せ反り返ります。
足裏筋肉を伸ばし発汗を促すことが目的ですから、
机は高い程良くて、その時に息を止めないことが大切です。
夏に息を止めるということは基本的に良くありません。
夏はダイナミックな動き・呼吸で発汗を促して下さい。

首や後頭部をアイスパックなどで冷やすのは、
頭の血流を阻害してしまうので、非常に危険です。
熱中症対策のつもりが、逆に体温調節ができなくなり、
頭に熱がこもってしまいます。
頭を冷やしたい時は、
タオルを水に濡らして絞ったもので、頭のてっぺんを冷やして下さい。
食事もダイナミックな雑な物で大丈です。
夏に活発に「動く」ことは、一年間を通して健康を培う基になります。
できるだけ動いて、汗をかいて下さい。
