さて、高円寺の駅に着いた。

駅前は地域のお祭りのようで、
ステージでちびっこがダンスを披露するなど、賑やかな雰囲気。

軽く食事を済ませて、今回のメイン。
野口体操の会の講習場所である、「高円寺お蔵スタジオ」へ向かう。

充分間に合う時間だったはずなのだが…
迷ってしまった…。

開始時間になったので電話をすると、
担当の方が迎えに来てくれると言う。

何とか無事に合流し、連れて行って頂く。
30分近く遅刻になってしまった。

その間の話が聞けなかったのがもったいない。
そしてご迷惑をお掛け致しました。

講習の内容は、講座の中で少しお話ししましたが、
熟成が要るので、またいずれ。

今回の講習は、定員が6名で、男女半数づつ。

私だけでなく、京都、三重、オランダ(?)から日本に帰って来ての参加、
と遠方からの参加が多かった。

野口体操を教える時に悩むこと、
どう伝えるか、どうしているか、ということが出発となり、
(遅刻している間に有ったことが気になる。不覚!)
三千三先生の歩まれた道を辿りながら、体操の変化を観ていく。


今回は、稽古が主ではないが、後半は動きながら三千三先生を追っていく。
ぶら下げ、腕立てバウンド、しゃがみ立つ、など。

初めて羽鳥先生にご挨拶に伺った際には、かなり注意を受けたので、
動きを見て頂くのには、かなり緊張した。

恐らくツッコミどころはいろいろ有ったでしょうが、気持ち良く動いて終了した。

今回の講習は、三千三先生の変遷を追う中で動くことがあった。
しかし、清水先生の時と同じように具体的な動きの話や技術ではない。
大げさだが、三千三先生の魂を注入してもらったような感じがする。

講習終了後、「ほんとに有るのね高円寺~♪」の写真を撮りに行く。
「もうこの町にも来ないだろう♪」ということもないだろう。
などと考えているその間に、


持参した羽鳥先生への手土産を渡していないのに気づく。
「電車に乗っていなくてよっかた」と渡しに戻る。

もう迷わない。

後日、羽鳥先生がスタニスラフスキーシステムのロシアの方と対談した時に、
この手土産を出して頂いたとお知らせ下さり、
そんな感慨無量のおまけがついていた。

で、無事に手土産をお渡しした後、
野口体操の指導者のお一人である新井さんの舞台を観に王子駅へ向かう。
満月を中心に音・動き・語りが心地いい舞台。

それ以降、月を見上げることが増えた。
りのバス休憩の時にも満月を仰ぎ見て一人しみじみしていた。

今回の東京紀行は、
”東京”の印象、清水先生との時間、野口体操の特別講習を通して、
”実”より”虚”。
目に見えない、実体のないところで大きな充実感が有った。

そんな感じで充実した東京から帰り着き、
難波の喫茶店でモーニング。
そんな締めになったのでした。

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