間が空きましたが、槍投げ指導の続きです。
忘れた人は、こちらで思い出して下さいね。

槍投げ指導1

体育座り

 

二人の槍投げ指導が有る程度落ち着いたころ、
紹介者から、指導の疑問も出てきた。

競技の特徴や、一般的なスポーツ指導の考え方は、
コーチや先生(体育系の大学だそう)がもちろん詳しいと思うが、
それとは違う、身体からの視点で答えさせて頂いた。

ウォームアップ時のストレッチやランニング等の話が出たので、
アキレス腱のストレッチのワークをして、皮膚から緊張を取ってパフォーマンスを上げる方法を伝える。

 

気になったのは、長い時は30分、短くても10分は
毎回、体育座り(三角座り)で先生やコーチの話を、聞く時間が有るという。

世間でも、腰・坐骨や内臓に負担が掛かるので、長時間するべきではない。
と、廃止しているところも出てきているようです。

 

 

身体から観た場合、一番の問題は、腰が抜けるということ。
順番に実際にしてもらうと、眼がトロンとして、ダルそうな表情。

その後正座をしてもらう。
腰が入るように少し修正すると、キリっとして丹精な表情に。

 

 

本人たちも自覚していたが、周りで見ている方がハッキリ変化が見える。
紹介者も、「これはあかんわ」と。

「体育系の学校なのに、もう一つやる気が見えない。
今の若い子特有なのか、言われたらやるけど、何かシャキッとしない。」
と紹介者から聞いていた。

昔からあるので、体育座りが原因だというつもりはないが、
要因の一つだろうという話になった。

 

跨がない

 

最後に、道具を跨がないようにという躾があるので、
床に寝ている人を跨いだ時に起こる身体の変化を味わってもらう。

同じように、自分の使う道具を雑に扱うと、道具の質が落ちる。
物を大事にするという話をして終了した。

「からだの教室」のベースにしている、
「野口体操」の野口三千三先生のエピソードの中に出てくる、
鉄棒の話を思い出した。

二人は、インターハイに出れるか出れないかぐらいの力
と聞いていたが、活躍してほしいものである。

二人とも若く、まだ感性が閉じていないので、素直に反応してくれた。
運動系の人は、実際に動きが変わってくるので、面白いなと。
久々に感じた。

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