「食事は出さなくても、擂茶は出す」
現在は、健康茶的にクローズアップされているらしいが、
もともとは台湾の客家族に伝わる、おもてなしのお茶。
客家擂茶(はっかれいちゃ)。

 

 

12月4日、からだカフェ(平岡珈琲店)での
日本で唯一、客家擂茶の輸入販売をしている松茶商店さんと
調体和塾“い 座”の合同ワークショップ。
参加者の皆さんは、すでに客家擂茶ファンか、
客家擂茶に興味を持たれた人達。
そこにからだの話を挟んでいく。

 

 

年代物のような雰囲気をかもし出している木製のお盆、
小さいお茶碗のような湯飲みが二つ、
小ぶりのすり鉢、
意外とガッシリとして骨太なスリコギ、
豆や穀物の入った試験管が二本。
それら全体で不思議な雰囲気が漂っている。

 

 

まずは、松茶商店の松本さんが、
「東洋のユダヤ人」とも言われている、
客家族(はっかぞく)の説明。
その文化や、気質を話される。

松本さんが、直接、仕入れや販売で
客家族の方々と接し、体験された事。
情報や書類上のやり取りのみでは決して生まれてこない、
生々しい交流が活き活きとした熱気で伝わってくる。
温かい人柄を持った客家族の人達を、
より一層身近なものに感じさせてくれる。
松本さんにしか出来ない客家族の紹介だ。

 

 

さて、このワークショップのメイン、
客家擂茶を自分達で擂って飲む。
松本さんの話も面白く、
まだまだ聞いていたいが、
実際に擂(す)り始めると、
皆の眼がさらに輝いてくる。

試験管の中の数種の豆類、穀物。
それを擂り鉢に入れる。
二人一組で、一人が鉢を支え、一人が擂る。
「右回りに擂るとおいしくなると聞いている」
と、松本さんの話。

 

 

これまで、参加者の皆さんは、
松本さんの話に引き込まれていたので、
タイミングをつかめずにいたが、
ここでからだの話を投入。

右回り(集合)、左回り(離散)の話。
数人のグループで皆が右回りに体を旋回させていると、
徐々に中心に集まってくる。
左回りだと、逆に離れていく。
収縮と拡張、凝集と拡散、集中と解放、締りと弛み。

 

 

 

泌尿器の変動があると、体に捻れが生じる。
捻れは、力を溜める、締める、頑張る状態になるが、
その捻れは、右に捻れていく。
右回りに擂るのは、味が締っていくのだろう。

 

 

さて、まだ少し続くので、
少し休憩を入れて、
続きは次回に。

 

WSの表示以外は、別の日の写真です。

 

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