「冬のからだ」の解説です。
冬は神経系統が活発に働く季節です。
寒さと共に空気が乾燥してくると、皮膚が収縮し、
最も水気で潤っていなくてはならない眼球が
乾きの影響を受けてしまうからです。ですから、冬は眼の季節といってもよいほどです。

 

眼の系統というのは、大脳に密接な繋がりがあります。
そのため、頭を使わなくても、
眼がくたびれると頭の疲労として感じるのです。

 

眼や頭の問題には、特に
「腕」・「首」・「上胸部」・「アキレス腱」・「尾骨」
といった場処が関係が深く、同時に、冬の急処でもあります。

また、眼や頭の問題は、
後頭部から、首の後ろ、背中、腰、坐骨、太腿の裏、アキレス腱
という流れで緊張を生み、
腰痛、坐骨神経痛、肩こり、などに影響を与えます。

 

梅雨や夏は、湿気や暑さによる体の『弛み』過ぎが問題となりますが、
冬は逆に『引き締まり』過ぎが問題となります。
上記の場処が緊張し、働きすぎてしまいます。

 

ですから、頭が過敏になりやすく、
ポカンと弛みにくくなります。

 

冬は眼や頭へ影響を与える乾燥の問題が、
他にも非常に大きく出てきます。

 

女性は、皮膚が乾燥するので、
保湿に気を使う方が多いと思いますが、
皮膚と同様に身体の中も乾燥しています。

 

ほったらかしにしている洗濯物や雑巾などと同じように、
筋肉はパリパリになって動きが悪くなっています。
勢い良く動くと痛めてしまい、
ぎっくり腰のような症状も増えてきます。

 

また、煮詰まった味噌汁のように栄養が凝縮されたり、
血液が濃くなったりで、解毒する肝臓の負担が増えます。
すると、ムカムカして気分がすぐれず、
怒りっぽくなって無駄な喧嘩が増えてしまいます。

そのため、冬は、「水」
(お茶や珈琲などの「水分」ではありません)
の摂取が非常に大切で、常に水を意識的に摂って、
体に潤いを保つことが必要です。
快適に冬を過ごせるように、
素敵な春を迎えることができるように、
冬のからだ(神経、乾き、冷え)を整えましょう。

カテゴリー