本町・淀屋橋の整体の間

痛みを伴わない手技です

激しく、強い刺激をお望みの方は満足されないかもしれませんが、むしろソフトな刺激の方が、身体が反発することなく素直に入っていくので、身体の機能を高めやすく、負担も少なくなります。調体和塾“い 座”では、全体と部分の調和を基に、ここちよさ に身をゆだねていただける快適で身体に優しい安心な手技で骨盤調整、脊椎調整を含めた全身を調整していきます。

整体とは、その名の示す通り体を整えることを目的としています。

整体・カイロプラクティックは、歪んだ骨格を正常な状態に戻 し、神経の圧迫を取り除き、体を通るエネルギーの流れを100%発揮させようとする手技療法です。

手技療法は「手当て」が特徴であり、原点となります。「手当 て」とは「痛むところに手を当てる 」ことであり、手を通してエネルギーの交流が起こり、その人の持っている自然治癒力を活性化 することです。

整体の方法としては様々なテクニックがあります。 体を整えるための基盤になっている技術と、身体に対する考え方 がその整体院・整体師の特徴になってきます。

“い  座”の整体

無意識の反応にきいてみる

からだの求めている要求を発見し、整体(整った身体)で表現し、生きる。

背骨にきいてみる

着手した瞬間に弛んでいき、痛みや不調のキッカケを解消。

動きにきいてみる

自分の動きの癖を作り出す原因を見つけ、自分で作っているハードルを抜ける。

主な症状に対するアプローチ方法

肩こりについて

肩こり時の身体の状態

【腕・胸】

細かい作業や、腕をよく使う仕事の方は、指(特に親指)に力が入りやすくなります。すると手首が曲がります。
また、肘が外に開くように力を入れるようになり、肘から二の腕の外側の筋肉(三頭筋)に負担がかかります。
肘が外側に開くと、脇が開くと同時に肩甲骨が挙がり、外に引かれます。腕の付け根が内に巻き込むように入り込んで肩が内に入り、首をす くめた状態になります。 背中が丸くなる、所謂“猫背です。 この状態は胸の内側の筋肉が強い緊張をしており、呼吸も浅くなっています。

【 首】

頭の重心が体の前方へ来ていると、4,5~5kgの頭部を支えるため、首、肩の筋肉は緊張を強いられます。 頭が前に出ているということは、首の横から前面へ至る胸鎖乳突筋が収縮しています。それを首の後ろの筋肉が前に行き過ぎないように収縮して前後の引っ 張り合いが起こってきます。

頚椎(首の骨)は前方に緩やかな湾曲が自然にありますが、頭が前へ出ている状態は、頚椎を後弯させ、真直ぐな状態、ストレートネックの原因になりま す。 頭が前に出ることによって首だけでなく、肩も前にバランスを崩し丸くなります。

これは腕からくる肩の凝りの逆の経路を通って、脇を開き、腕を疲労させます. 頭の重心が前にくるのは、パソコンやデスクワークなどの作業環境としての問題もありますが、感覚器の中で最も大きなウエイトで使用されている視覚に 引っ張られる事と、それに伴い意識が前に向いているためでもあります。

【腰】

腰痛がなくても、腰が疲労していると、腰にある広背筋が緊張し、硬く、短くなります。すると、その上にある僧帽筋を引き下げますが、僧 帽筋はバランス の崩れを修正しようと、上方に引っ張り上げようとします。ここでも引っ張り合いが生じ、肩は挙がって首がすくんだ状態になってしまいます。 腰の疲労は、さらにその下部(骨盤・足首)の問題もあります。

たかが肩凝り、と言えども・・・

背中が丸くなるから姿勢を正そうとして胸を張っても他の部位が変わらないので、体全体としては無理がかかり、 すぐに辛くなったり、痛みを覚えたりしてしまいます。
肩凝りといえども、全身のバランスから考えなければなりません。
「肩凝りぐらいなら整体でなくても…」と思うでしょうが、上に挙げた腕・胸・首・頭・腰の影響、さらにはそれらにかかわる下半身や、動 き方、筋肉の緊張の習慣、ストレスや精神的な問題と、全身の状態と関係があり、肩単独で考えることはできません。

整体での肩凝りの見方

以上のことは、体相(表に出ている現在の身体)ですが、その前の段階(体相の要因となる身体の状態)を観なければなりません。
それは、腕の使い過ぎ、眼の使い過ぎ、食べすぎといった、三つの日常生活にあります。

【手の使い過ぎ】

よく、お年寄りのボケ防止で、指を動かす運動がありますね。四つ足から二足歩行をすることになった人間は、指・手・腕が使えるようになったことで、脳が発達し、文化・文明・思想を築いてきました。つまり、手指と脳は、密接につながっており、手の疲れは、脳の疲れとなり、首の負担から、肩こりへつながります。

【眼の使い過ぎ】

眼の疲労は、直接首の動きと連動しています。
また、眼の疲労=神経疲労=脳の疲労であり、神経の昂りや思考が溢れて緊張を作り出します。

【食べ過ぎ】

食べ過ぎると、胃袋が疲労し、左の背中が盛り上がって、肩胛骨の動きを滞らせます。また、胃袋のある左に重心が移るため、右肩が上がってしまいます。右肩が上がると、また食べたくなり、食欲が止まらなくなってきます。

 

腕、眼、消化器は共につながっており、お酒を飲むと眼が赤くなったり、飲み過ぎると、手が震えたりします。脚がだるくなったりフラフラすのも、脳の平衡感覚の問題だけではありません。
このように、日常生活の影響と言っても、姿勢だけの問題だけでなく、生活の営み自体が元となっているので、生活の何が乱れているか、そこを押さえておく必要があります。

頭痛について

頭痛の種類

肩凝りと同様、“整体”というイメージは少ないですね。
頭痛には、早 急に対処が必要な病態(脳梗塞など)が原因の場合もあるので、病院などで検査することも大切です。
手足の痺れや意識障害、吐 き気を伴う時は、特に注意が必要です。
頭痛で多く見られるのは、偏頭痛、緊張型頭痛です。

【片(偏)頭痛】 … 脈打つようにズキズキする頭痛。大きな音や光に過敏に反応し、痛みが強くなることもある強 い痛みが一定期間続き、痛みが治まると頭はすっきりしている のが特徴。

【緊張型頭痛】 …  強い痛みではなく、「頭が重い」といった鈍痛が特 徴。頭痛のない時も、なんとなく頭がすっきりしない状態が持続。ストレスの影響が強いとされている。

【頭部神経痛】 …  後頭部の耳の 後ろなど、頭皮近くの痛みや、顔に痛みが起こる事もある。痛みが起きている場所や その近くに触れていると痛むことがある。耳鳴り、めまいを伴うことも多 い。

【群発性頭痛】 …  一万人に一人の割合で発祥する稀な頭痛。一旦発症すると、1~2時間、目の奥などにじっとしていられないような激しい痛みが起こる。それが数ヶ月程、毎 日同じような時間帯に起こ り、偏頭痛・緊張型頭痛に比べ、何倍も痛みが強い。アルコールとの関係が深く、男性に多い。

【混合型頭痛】 …  いくつかの頭痛が重なって発症。偏頭痛と緊張型頭痛の混合型が多い。以前は効いていた薬が効かなくなったり、痛む場所、時間帯が変わったりした場合に疑 われる。

・・・・・等があります。

頭痛の主な要因

頭痛の原因は様々な説がありますが、基本的には肩や首の筋肉の緊張による頭部周辺の血流循環の不足と考えられます。

  • 首・肩などの筋肉が緊張し、血液循環の不良により、頭部から体に降りて来る筈の血液がうまく流れない。頭部の血液量が多くなり過 ぎる為に血管が膨張し、炎症を起こし、脈と同時にズキンズキン痛む。(偏頭痛)
  • 体から頭部へ流れる筈の血液がうまく流れず、脳が酸欠・栄養不足を起こしている。頭部が酸欠を起こしている為に、頭がボー として 鈍痛や重さを感じる。(緊張型頭痛)

 

整体での頭痛の考え方

  • 神経系:考え事がいっぱい、難しい問題を抱えている、といった直接的な頭の疲労、眼の使い過ぎから                   来る頭の疲労。意識していないが、常に緊張状態に有る、自律神経が昂っているなどで、頭、首が緊張 する。
  • 消化器系:食べる量が多かったり、甘いものが増えると、胃の負担に伴って、左手の合谷(人差指と親                               指の間)が、肉・油・チョコや豆などの養分の詰まったもの・お酒・添加物・医薬品などは右の合谷がそれ       ぞれ硬く分厚くなります。手指は、脳の動きと関係が深く、特に、合谷は上頸(高頭骨下の付け根)に直接影響し、脳の血流不足・血流過多から頭痛を引き起こします。
  • 泌尿器系:腎臓の機能は、体の水の問題から、冷えに大きく関わっています。特に首の冷えは、首のねじれを引き起こし、血流が阻害されます。その結果、首から上、眼・耳・鼻・喉などの問題、そして、頭痛につながります。
  • 生殖器系:生殖器系は、骨盤の動きが大きな特徴で、生殖器だけでなく、生命力・気力が落ちていると、骨盤の動きも停滞してきます。骨盤の動きは、後頭骨の動きと連動しており、また、生殖器の働きは、脳幹と密接なつながりがあります。そのため、生殖器の働きも、頭痛に影響が出るのです。
  • 呼吸器:疲労等で呼吸器が機能低下を起していると、骨盤は後屈し、肺を縮めるように体は丸くなってきます。すると、当然首・頭が前へ崩れ、頭の重さでさらに首の負担は増加し、緊張することで頭痛につながります。また、脳への酸素供給も低下します。酸素不足は、痛みの大きな原因になります。

これらの中でも、頭痛の原因として大きいのは、以下の四つです。

1 食べすぎ

2 眼の使いすぎ

3 眠りの質

4 脳内充血

食べ過ぎ・眼の使い過ぎについては、それぞれ消化器系・神経系の影響の中で説明しましたが、それに加えて眠りの質は、現代生活の中で、様々な不調の原因となっています。

 

眠りの質:眠りが順調ではなく、特に二度寝を繰り返すと、後頭部がたるんで、しまいます。寝すぎると、頭が重かったり、ボーっとするのは、そのためです。後頭部がたるむと、体全体に締りが悪くなり、鈍くなって、その他の不調も治り難くなってしまいます。

脳内充血:お酒を飲み過ぎる・チョコレートを食べ過ぎるなどで、頭が痛くなることが有ります。これは、脳内充血の状態で、水落の左側が硬くなっています。頭部・尾骨の打撲も脳内充血の原因になります。

慢性疲労について

疲れてるのかな?

腰痛や膝の痛み、シビレなど、ハッキリした症状がなくても、毎日の生活で疲れが溜まっている、疲れが抜けない、という方はたくさんい らっしゃいます。

「特に痛いところはないけど、疲れているからマッサージでも行ってちょっともんでもらおうか」と、
肩凝りと同様、疲れているだけで整体に行く、
という風にはなかなか思わないかもしれませんね。

 

疲労感とその影響

こうしたハッキリしない疲労感も、小さな緊張、生活のズレから生まれます。
それが、こり・歪み・血液の循環不良・自律神経の乱れを引き起こし、
また、腸内環境の悪化から血液の状態を乱し、それが送られる細胞の機能低下を促す。
それらが体の力(治癒力や免疫力、新陳代謝)の低下、様々な体の不調とつながっています。
それは仕事や日常生活に大きな影響を与えます。

自分では小さな違和感としてしか受け止めていなくても、
体は刺激として受け止めています。
整体で調整し、身体を整えておくことは非常に重要なことです。

 

 

整体での疲労の見方

体がだるい・・・呼吸器系、免疫力との関係

体が活き活きと活発に活動できていない、前に進めない状態です。
呼吸器が疲れて、エネルギーの吸収が悪い。
そのため、内臓の活動も弱ってきます。
すると免疫力も落ちてしまいます。よく風邪を引いたり、治りにくかったりしませんか?
運動をして体を刺激するのも大切ですが、
運動する勢いも出ないし、なかなかそんな時間も取れない。
呼吸器系を調整し、エネルギーを吸収できる体にしてから運動すると効率的です。

やる気が出ない…泌尿器系、体の内の力

一般的には、「やる気が出ない」と言いますが、実際には、「やろう」と思っているので、“やる気”はある。でも、行動に移す体の力がない。体の内側の力が出ずに、踏み出せない状態です。
元気のない、“お年寄り”のような体になっています。何かやろうと思ってもできないので、キッカケが掴みにくいですね。
良質の塩を、おいしく感じる間舐めていると、腎臓の力が出てきます。
整体では、泌尿器の調整で体の内の力を取り戻します。

疲れやすい・・・生殖器系、生命エネルギー

活動のエネルギーがすぐ底を着いてしまう、エネルギー不足の状態。
さらに活動する時に無駄に浪費している。
つまり余分な緊張が多いために消費される量が多い。
緊張が多いと、こわばりが強く、血液も循環がスムーズに行きません。
食事の再考、緊張を減らす動き方の工夫と共に、
生殖器系を調整し、生命力(本能・精力)を取り戻すことです。

眠りが浅い・眠っても疲れが取れない・・・神経系、眠りとの関係

本来なら睡眠によって休息する体ですが、日常の持続的な緊張を引きずってしまい、眠っているにもかかわらず、脳・神経・筋肉は休まず、活動状態が続いている。疲れを取るはずの休息を持つことが出来ない。眠っているようで眠れていない。
自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行かず、
興奮状態の交感神経が優位になったままで、眠っていても神経がピリピリ しています。
トイレなどで目が覚めてしまうのも、眠りが浅いからです。
眠りの質が悪い状態は、寝過ぎ、二度寝につながり、体がたるんで、鈍くなります。
神経系の調整で、交感神経の興奮を抑え、副交感神経の呼び起こしを促し、
深い眠りに入れる体を取り戻します。

ストレスが溜まりやすい…消化器系、感情の動き

感受性が過敏になり、刺激を過剰に受け止めてしまうことから起こってきます。
感情で受け止めて常に緊張があり、自律神経が乱れてしまっています。
ストレスを癒す、あるいは防衛するために、食べすぎ、甘い物、お酒、ドリンク剤に頼ってしまいますが、その消化器系の負担は、感情を揺さぶります。
消化器系の調整で、感情のブレを減らしましょう。

不調の原因

気 … 悩み・ストレス・トラウマ・思想(思考傾向)・潜在意識・先入観=対人的圧迫

    ホルモン分泌・自律神経の乱れ

     ・環境の変化 生活のリズム=生活パターンの変化、睡眠

            温度変化=室内外の温度差(室内ではクーラー・エアコンの使用で、逆に夏季・冬季で温度変化が少ない)

                 季節への順応(春・梅雨・夏・秋・冬)

     ・呼吸(スピード・深さ)

    精神的持続性緊張を生み出し、自律神経のスムーズな活動を阻害する。

    病気の原因の90%がストレスだという説もある。

血 … 血液の乱れ=血質(血液の状態)血量(血液そのものの量)

     食べ物の種類の選択(何を食べるか)

     食べ物の質(新鮮さ、生産状態、加工方法など)

     食べ物の量(食べすぎ、種類のバランス)

     食べ物自体の温度

     食べ物の陰陽(冷やす、温める作用)

     その時の体調との相性(元気な時、疲れている時、汗をかいた時など)

    食事方法(咀嚼、感謝、スピード、臭いを嗅ぐ、味わう、誰と食べるか、食事を楽しむ)

         =栄養を食べるのではない

    医薬品、添加物など

    内臓の機能低下・疲労から消化液などの分泌物の乱れ

動 … 骨格

     骨盤・背骨・仙腸関節・股関節・膝関節・足関節・胸郭・顎関節・頭蓋骨など骨格の構造での歪み。その影響でバランスを取るための歪み。

     骨格単体で歪むことはなく、必ず筋肉の緊張を伴っている。

    筋肉・動き方

     1、突発性可動域超緊張→身体の記憶

        事故、怪我→損傷部位に皮膚・筋肉の緊張が残る。

              反射的な緊張で損傷部位以外の部位にも緊張が起こる

     2、持続性不必要緊張

  • 不適正姿勢
  • 適正姿勢だが静止持続状態
  • 不正確な同じ動きの多様
  • 緊張状態での動作

     3、1+2(急性の痛み、捻挫、ぎっくり腰)

        きっかけとなる動きの前に筋肉の疲労・硬化が蓄積されている

 

気・血・動の相互影響

 

 気因 精神的緊張による自律神経の乱れ

     → 姿勢の崩れ → 筋緊張・凝り(動)

     → 内蔵機能低下 → 腸のぜん動運動の抑制 → 血質の乱れ(血)

 血因 血質・血流の低下

     → 血液の循環不良 → 代謝不全 → 老廃物の蓄積 → 凝り・緊張(動)

     → 脳への栄養供給不足 → 脳の不活性 → 思考・精神力低下(気)

 動因 筋・骨格の歪み・動きの乱れ → 姿勢の乱れ

     → 内臓圧迫 → 機能低下 → 血質の乱れ → 血液循環の停滞(血)

     → 自律神経・呼吸の乱れ → 脳の疲労 → 思考・精神力低下(気)

 これら気・血・動は相互に関連し、連動して変化しているのではなく、変化の一面を表している。つまり、気に乱れがあると、当時に血・動も同じ方向に変化している。

 これらの原因は、気因なら「ストレスがあったから」血因なら「食べ物が悪い」動因なら「偏り姿勢・使い過ぎ」と、単純に考えてしまいがちです。

 しかし、その原因になってしまう理由が有ります。

 

【不調の理由】

 

不調の原因を何とか変えようとするのですが、なかなか上手くいかず、「分かっているけど…(気にしてしまう、食べてしまう、いつもの姿勢・動きをしてしまう)」と、なってしまうことが多いのではないでしょうか?

 それは、身体がすでに、その不調の原因を作る状態になっているからです。気に病む体、甘いものを食べたくなる体、姿勢を正せない体、の状態になっているのです。

 ですから、その原因を変えようと思っても、身体が納得していない。だから決心しても戻ってしまう、ついやってしまう。これは意思の力が弱いのではありません。

 その原因をしてしまう体になっている理由があります。

一つは、その理由を見つけること、変えていくことで、原因を作る体が変わり、その結果、気持・食事・姿勢が変わってきます。

もう一つは錐体外路系の機能(無意識動作)を高めることで自己の身体を取り戻すことによって変化していきます。

 不調の理由は、季節の変化、生活(眠り・食)、環境(冷え、乾き)、打撲など(原因とも重なっている部分があります)になります。

不調がある、不調の原因を作り出す理由がある体の状態は、自分の本来持っている構造・機能・能力から逸れる方向に向かっているということです。不調・痛み・病気などそれぞれへの対応を一生懸命実践するのではなく、「自分の身体の力を取り戻す」対応をすることが必要になります。

腰痛について

腰痛の原因として多いもの。

腰痛の中で圧倒的に多い(慢性腰痛の80%以上)のが、腰周辺の筋肉が柔軟性を失うために起こる「筋性腰痛(筋・筋膜性腰痛)」です。
腰、お腹、脚、お尻など多くの筋肉が腰痛の原因となります。

腰周辺の筋肉の説明と、腰痛時の状態について

【表層筋】
加齢や筋 力の低下により屈筋群が収縮し、体は小さく、丸く固まってくる。
腹筋群の収縮によって重心が前に傾くので、前に倒れないように体を戻そうとすることで脊柱起立筋や広背筋、腰の筋肉も緊張して固まってしまう。年を取ると 体が小さくなるのは前後左右の歪みによって身長が低く見えるのと、腰・腹部の筋肉の収縮によって下に縮んでしまうためであり、腸骨・肋骨間が狭く短くなっています。

【深層筋郡】
体を曲げる、あるいは脚を上げる(股関節の動き)腸腰筋。
腸腰筋は背骨・骨盤の前側から大腿骨の小転子に付着しているため、長時間の椅座や重心が前にかかった立ち方、脚が伸びない歩行などが原因で固まり、伸びな くなる。背骨と脚を引き寄せ、体を“くの字”に曲げて前傾姿勢になってしまう。すると重心が前に掛かり、上体が体の中心より前に出るため、腰の負担は増え てしまいます。腸腰筋が短く硬くなった状態で腰を後ろに反ろうとすると、腸腰筋に背骨が引っ張られて前にズレたりして、体を後ろに反っ た状態(後屈)で痛みが出るようになります。

【内転筋群】
脚を内に締める筋肉(内転筋群)が弱まり、力が中心に集まらない。外側から支えるように突っ張るため外側の筋肉(外転筋群)が固まり、歩行・姿勢が左右に大きくブレる。その 結果、全身が緊張し、柔軟性が無くなる。また、臀筋群の硬縮により股関節を外旋(外に捻る)させる梨状筋が圧迫されます。梨状筋のストレスは 坐骨神経を刺激し、坐骨神経痛の原因にもなります。

【骨盤周辺の筋肉】
日常生活の中での動作や立ち座りの動作が減少することで、骨盤の動きがなくなり、筋肉が固まってしまう。腰の土台となる骨盤の動きが少ないと、動 きの衝撃が腰部に集中してしまい、負担が大きくなり、疲労してしまいます。

【股関節】
体を前に倒す動き(前屈)を行なう時に、膝・股関節を突っ張って、曲がる角度の少ない腰を基点に前に倒し、また起き上がるため、腰は上半身の重さを 一手に引き受け、過度な負担がかかります。
骨盤の動きに直結した股関節を動かさず、固まってしまうと、腰の疲労はさらに増えてしまいます。

【大腿四頭筋】
歩行時に後方に送った脚が股関節の伸びきらない状態で前に脚を送り出してしまうため、前に行く流れにブレーキをかけた状態で着地してしまい、前方への 移動を制限する大腿四頭筋が緊張する。
また、その緊張がゆるまないために後ろへ送った脚が股関節の伸びる前に戻ろうとする。
立位・歩行は、下肢の筋肉と共に足指・足首に影響を与え、逆に足指・足首にクセがあると、それが下肢の筋肉、腰に影響します。

【下腿三頭筋(ふくらはぎ)・アキレス腱】
目や頭の過度な疲労により、上部へ血液が偏り、気持ちが挙がってしまうと、下部がたるんで安定しないため、ふくらはぎ・アキレス腱(足首)を固めて動 きを少なくする。動きが少なくなると血液循環が悪化し、新陳代謝が行なわれず、老廃物がたまってより固まっていきます。
下部が固まって小さな揺れに対応できなくなるので、より大きくなった揺れを上半身が受けるが、上半身は揺れの動きを減らそうと固めて動きを制限しようとす る。すると腰が固まって、緊張し、動かなくなります。

【足首・足指】
過去の骨折や捻挫などの怪我が原因で足全体や足首が固まっていたり、外反母趾などがあると、重心の位置が安定しなかったり偏ったりして足 から上のバランスに大きな影響を与えます。
立ち仕事や営業などで歩くことが多くても、足が自由に動かない靴によって固められた状態での歩行になるため、同様に下の揺れを腰で受け止め、腰痛の原因になる。
立位では、重心が基底面(左右の足先と踵を結んだ四角形)の前後左右いずれかの外側に掛かっていると、足首、膝、股関節を突っ張って、体を真直ぐに 保とうと固めてしまう。また、腰が上半身の動きの全てを受け止めなくてはならなくなり、負担が大きく、常に緊張状態になります。

【上半身の影響】
頭や目の使い過ぎで疲労したり、耳や口の緊張、顎関節の歪みなどで頸部の筋肉は緊張します。手の指や腕の疲れは肩周辺に及び、胸椎、胸郭、鎖骨部、肩 甲骨部の緊張を生みます。これらで上半身のバランスは崩れ、そのバランスの崩れを脊柱起立筋や腰部の筋肉が補おうとして負担が掛かります。

【筋・骨格】
骨格では腰椎・腰仙関節はもちろん、下部では仙腸関節、股関節、足関節、趾関節。上部では胸椎、胸郭、鎖骨、頚椎、顎関節など、全身でバラン スバランスをとっています。
骨・椎間板のトラブルは椎間板ヘルニア、分離症、すべり症、脊柱間狭窄症、変形性脊椎症、坐骨神経痛、骨粗しょう症、腫瘍、リュウマチなどとなって現われてきます。
筋肉、筋膜、靭帯など軟組織のトラブルは筋筋膜性腰痛で、骨・椎間板のトラブルの前段階になります。

【内臓・血液】
食事の乱れ(摂取する物の種類・質・量・時間・間隔・食事中の精神状態など)により、腸の蠕動運動が低下し、固くなったり、弱って弾力がなくなった り、胃下垂になったりしても腰椎が引っ張られて腰痛が起こります。
また、リンパ液・血液の循環不良によって疲労物質がたまりやすく、新陳代謝が円滑に行なわれなくなると、改善が困難になってきます。リンパ液・血液の循環 不良の原因は筋肉の硬縮や冷えに加えて、血液の質(スムーズに流れるのか)と量(充分に行き渡るか)の問題に有ります。これらは腸の状態の悪化によるものです。腸の状態は支えている骨盤や裏側にある腰部にも影響を与えます。
胃・腸・脾臓・膵臓、肝臓などの消化器系以外にも泌尿器系や生殖器系(特に婦人科系)も腰へ影響を与えます。

【気・心理的問題】
頭や目の過度な使用により常に意識が上・前に向かっているため、頭、首が前に出て、肩が丸くなり、重心が前方に掛かる。それを後ろへ戻そうとして前後の姿勢のバランスが崩れ、その負担を腰が引き受けます。
浅い呼吸によって胸郭の動きが悪くなり、横隔膜の動きの減少から腹部が固まる。それが脊柱起立筋や骨盤に影響を与えます。酸素の摂取量が少ないと、痛 みなども起きやすくなります。
ストレスによる自律神経の乱れは交感神経優位の状態になる。ノルアドレナリン・アドレナリン(闘争・逃避反応を生じさせて、交感神経を動かす神経伝達物質・ホルモンとして機能する)の分泌が亢進され、筋肉は緊張、血糖値は上昇し、心肺機能 が亢進することで神経過敏となります。腸の蠕動運動も抑制され、無意識にストレスを避けたり、体を守ったりする体勢になることで姿勢の変化も生み出すの で、ストレスによる腰部への負担は非常に大きなものです。腰痛の原因としては、9割以上ストレスによるものであるという説もあります。

【注意】
腰痛の改善のために腹筋や背筋をしたり、腰を反る体操をしたりと、様々な対策法がありますが、各人の腰痛の起こり方や緊張の仕方、腰に影響を与えた緊張の部位が違 うので、余計に痛みを増す場合があります。万人向けのものと考えず、自分に合うものを行うように注意して下さい。

直接的な原因は筋肉の緊張にありますが、その緊張の元になった原因は、頭の使い過ぎ・食べ過ぎ・冷え・眼の使い過ぎ・心理変動といった、日常での生活にあります。それが、神経系・消化器系・泌尿器系・生殖器系・呼吸器系の変調として、それぞれ関わりのある筋緊張へつながっています。

 

整体での腰痛の見方

【神経系】
気・心理的問題で上げたように、現代生活において切り離せない、頭・眼の使い過ぎは、腰の力が抜けて、不安定になってしまいます。また、眠りの問題に係わってきます。

気が立って眠りが浅いと、身体の偏った緊張が抜けないため、朝起きた時に腰が痛くなります。また、二度寝が続くと、身体全体が鈍くなるため、回復力も低下してしまいます。

【消化器系】

食べ過ぎ・砂糖の取りすぎは左(胃)に、食べ物の質や肉・油、添加物・医薬品、深酒が多いと、右(肝)に、それぞれ傾き、足首の故障の元となります。足首の問題は、骨盤に影響を与えて、骨盤の動きが悪くなります。左右の傾きが続けば、筋肉の疲労により、腰痛を招いてしまいます。また、胃の刺激は身体を弛ませ、肝臓の刺激は引き締めます。つまり、それが過剰だと、たるむ・リキむということが起きます。それは、そのまま精神的に鬱々とする、イライラすることになり、腰の筋肉の緊張として現われてきます。

【泌尿器系】

冷え・むくみなど、泌尿器系の問題は、体を捻って、頑張ることで強い緊張を生み出します。水の流れが悪いため、血流の停滞や、新陳代謝の不全などと共に、筋肉の硬化につながります。腰痛に、筋肉の過緊張は付き物なので、全ての腰痛に泌尿器系は関わっています。

【生殖器系】

生殖器系と言われてもピンと来ないかもしれませんが、性=精=生。つまり、性的活動に加え、気力や生命力も含まれます。女性の体は、月経や出産など、生殖器系の活動が中心となるので、影響が大きく出ます。また、心理的ショックも、大きな刺激となります。生殖器系は、骨盤の開閉の動きに表現されるため、生殖器系のダメージは、骨盤の動きを阻害します。そのため、腰の動きは制限されてしまいます。

【呼吸器系】

疲労や気持ちの落ち込み、体力の低下があると、体がまるくなって呼吸器に影響を与えます。呼吸器の働きが活発でないと、筋肉は酸素不足に成り、柔軟な動きができず、痛みも出やすくなります。呼吸器の停滞で丸くなった体は、前後にバランスを崩しているので、腰の筋肉は、負担が大きくなっています。

眼の使いすぎを神経系で書きましたが、眼は、呼吸器にも大きく係わっています。腰痛で最も多いのは、眼の使いすぎで、眼から頭頂そして後頭から背中・腰を通ってアキレス腱までつながっている筋膜が固まるため、ふくらはぎや脚のだるさと共に腰に大きな影響を与えています。

骨盤調整

骨盤調整とは?

骨盤の状態とその影響

骨盤は、左右の完骨(腸骨・坐骨・恥骨)と仙骨・尾骨から出来ています。 女性は妊娠・出産のため、男性よりも横に広がっていて、お尻が大きくなります。 骨盤は、上半身の中心である背骨を支える土台となっているため、 骨盤の状態によって背骨と共に上半身は傾きます。 その傾きは無意識に補正しようと、全身の歪みを生じてきます。

『美容』と骨盤

女性特有の悩みであるヒップラインやウエストのくびれ、脚の太さといったプロポーションは、骨盤の状態に深く関係します。

お尻が垂れ、ポッコリお腹が出るのは骨盤が後に傾いていることが多く、 お尻が突き出て横に大きく見えるのは骨盤が前に傾いていることが多い(O脚の原因でもある)です。

冷え・むくみ・セルライト・下半身太りなどの循環不良も、骨盤の状態が変わると股関節・膝・足首の負担と共に変化します。
美しい立ち姿勢・歩行姿勢には骨盤の適切な動きが欠かせません。

『慢性疾患』と骨盤

骨盤は子宮や膀胱、卵巣や内臓を納めているので生理痛や不妊、内臓の症状や便秘に影響があります。感情を司る腸の動きに刺激を与えるた め、精神的な揺れは生活を大きく左右しますね。また、太腸神経叢と言う大きな神経もあり、自律神経やホルモン分泌にも関わります。

『慢性痛』と骨盤

骨格の変化は必ず筋肉の緊張を伴っています。骨盤の状態は腰、更に見逃されがちなお腹の筋肉の状態ともなります。上は背中・肩・首、下 は太もも・膝・ふくらはぎ、さらにそれぞれの末端に緊張の状態が波及します。

その緊張の負担が蓄積されると痛みや不調として現れてきます。

歪みの原因は何か?

骨盤のゆがみの原因としては、腰の負担が大きな作業や仕事での長時間の同一姿勢や、無理な姿勢、事故などがあります。 しかし、歪みの原因が起こる理由が有ります。それは、生活の習慣であり、それが様々な動き方・姿勢の癖を作って集積し、骨盤の歪みとして現れてきます。

歪みの状態

骨盤の歪みは上下・前後・左右・捻れ・開閉の五種類に分けられます。股関節・膝・足首の影響も考えられるので、単純な脚の長さの判定基準と骨盤の歪みの状態とはズレが生じる場合もあります。

骨盤の調整

骨盤の歪みは、緊張が強く難しい場合もありますが、比較的容易に動くので、整うこと自体は時間がかかりません。
しかし、骨盤の状態は、生活・姿勢・歩行のクセなど日常の活動によります。
ですから、骨盤の歪みを治してもらってもすぐに元に戻ってしまうという経験のあるかたは多いと思います。

調整後にリセットされた身体は動き・習慣を変えやすくなっています。
その状態での日常のほんの少しの取り組みが改善には大きく左右します。

歪みの影響

骨盤が歪んでいるからといって、必ずしも自覚的な痛みや不調が出てくるわけではありません。又、全く歪みがない状態でい続ける事は不可能ですし、歪むことによって心身のバランスをとっている場合もあります。
しかし、疲労感や免疫力、といた長期的な健康や、快適な生活、心の状態、などを考えると、整えておくこと・整えることのできる身体にしておくことは、非常に大切です。

 

女性と骨盤

女性の体にとっては、特に骨盤は大切にしなければならない重要なものです。

骨盤の状態は、月経、出産、更年期の問題、婦人科系の症状といった女性特有の症状から、冷えや心理的問題など、非常に大きく係わっています。

気をつけなければならないのは、現代生活の特徴である、頭・眼の使い過ぎ、食べすぎ、冷えです。

女性の体にとって大きな影響を与える、月経・出産は、本能的な機能です。一方、社会的な頭・眼を使う(刺激する)仕事は対極の機能となります。そのため、骨盤が主になるべき時に頭が使われていると、骨盤が上がって動けずに、スムーズな月経・出産を行なうことが困難になってきます。

これは、女性の社会進出という点では、非常に大きな問題です。今では女性も普通に会社に就職し、力を発揮できる場与えられる・作っていく方も多いと思いますが、未だに疎まれたり、女性性を放棄しないと認められなかったり、といったことが現状です。これは、社会組織が男性的なシステムになっているからです。女性としての特徴・生理反応に即した仕事の仕方や組織のあり方が必要です。女性としての身体や力に蓋をして、男性に対抗して頑張るのではなく、本来持っている女性の力を発揮できる社会・組織を期待しています。

食べ過ぎは、骨盤が開きすぎて閉じなくなり、また、左右のバランスが崩れてしまいます。冷えは、捻れて緊張し、固まってしまいます。

また、女性にとっては、熱心に激しいスポーツで鍛えることも骨盤のスムーズな動きに影響が出てきます。

 

骨盤の歪みと生理反応

 

骨盤のゆがみの五種類は、それぞれ体の動き、感受性、生理的動きの影響が出てきます。

 上下:神経系、頭の働きや思考、頭脳的…悩み、考え過ぎ、考えることが多い

 左右:消化器系、感情、緩み・緊張、…イライラ、自家中毒(むかつき、嘔吐)、下痢・便秘

 捻れ:泌尿器系、闘争的、頑張り…冷え、むくみ

 開閉:生殖器系、本能的、性・生・精、…気力・精力低下

 前後:呼吸器系、行動的、勢い…疲れ

これらの動きが解消されずに継続、習慣化されていくと、影響が大きくなったり、他の歪みの働きへ流れて、別の影響が現われてきます。そして、その感受性で、性格や行動が変化してしまい、本来の自分の姿を見失ってしまいます。

O脚

O脚について

体の歪みの大部分は、日常生活の中での姿勢と動き方の間違いで起こってきます。
O脚の場合は特に座り、立ち、歩行の問題が影響し てきます。

曲がっている骨を整体で真直ぐにすることはできませんが、
O脚は、足の骨が曲がっているのではなく、筋肉の癖による関節の歪みから生じます。
それは、体の弛み・引き締めといったバランスを調整することで改善できます。

O脚の原因と体の状態
デスクワークなどで椅子に座っていることが長時間になると、立ち上がっても、
大腿骨と体幹の角度で腸腰筋が硬化して伸びない状態になっています。
体は「く」の字に折れ曲がり、上体は前に傾きます。
それを立て直そうと体を起こすことで、骨盤は前弯(前に傾く)過度になります。
そうすることで膝の曲がりと共 にバランスを保とうとします。
上半身の重さが前に掛かっているので顎は上がります。
本来は骨盤が前弯し、首が前に曲がる(顎が上がる)と胸は張る状態になるのですが、
背中が固まっていると胸が張れません。
そこで、腸骨と肋骨の間を潰す感じで へしゃげてしまいます。
そのため、呼吸器や内臓の負担が大きくなります。
そして、胸は丸くなり、ねこ背に(胸椎の後弯過度)。
そして肩が前に入ります(肩の前方転位)。
また、座っている時点では骨盤が丸く後弯(後ろへ傾く)している状態でも、
背中を丸く固定してしまってねこ背を作り出しています。
立ち上がった時の上体の補正により、
背中が固まっているので、腸骨・肋骨間を潰さないとバ ランスが保てなくな ります。
腸腰筋の硬化は骨盤を前弯(前に傾く)させます。
それに伴い、坐骨間が開き、大腿骨が外へ張り出します。
すると、お尻が大きく見えてしまいます。
腸腰筋と内転筋は協調して働きます。
そのため、腸腰筋の硬化と内転筋の陒弱(内に締める力が弱まる)は同時に起こります。
内転筋の陒弱はふくらはぎ外側と足の外側に重心を分散させ、
腓 骨の外側へのズレと、足の内反(足裏が内を向く)を生みます。
立ち方、歩き方でも、上半身の重さの前方移動、ねこ背、腸腰筋の硬化から、
内転筋の陒弱、外側への力の分散が起こり、O脚を作り出します。
踵の高い靴での姿勢も上半身の重さが前に掛かりますね。

整体によるO脚へのアプローチ
O脚の多くは調整後に効果が確認できますが、
原因の多くが日常生活の積み重ねにあるので、
短期間に改善することはほとんど無く、
最初に 頑張っても継続しな ければ意味がありません。
長いスパンの取り組みが必要となります。
また、日常生活の中で最も時間を費やす、立ち、座り、歩く事を改善する必要があるため、日頃のちょっとした意識付けが大切です。
.かかと・つま先を合わせた状態で「内踝(足首の内側の骨)」「ふくらはぎ」「膝」「鼠径部」の4箇所が接していることを正常とし、そのうち1点でも離れて いる場合をO脚と判断します。
調体和塾“い 座”では、O脚を識別できる4点(足首、ふくらはぎ、膝、鼠径部)だけでなく、その影響を与える骨盤・胸背部・頭顔部・頸部という原因して不可欠となる全身のバランスから調整していきます。
そのため、O脚に伴う冷えやむくみ、腰痛、肩こりなどの改善にもなります。
“O脚の矯正”というと、激しい調整をイメージするかもしれませんが、痛みを伴う調整は筋肉を硬化させると考えていますので、ソフトな刺激 で調整を行います。
O脚を改善して美しいスタイル(座り姿・立ち姿・歩き姿)と健康を手に入れましょう。

食べること

食事と血液

食事の間違いによる血液の乱れ

人間は、口から食物を摂り、その食物から栄養素、エネルギーを吸収し、自らの肉体・精神を育んでいます。
また、食べ物を吸収する腸の状態が変化し、その結果、血液の状態が直接左右されます。
「食物」についての良否、適・不適、合否などは、現在の身体に大きな影響を与えています。

インド医学のアーユルベーダーでは食物は「適正に摂取すれば栄養に、摂取方法を間違えれば毒に、不足を補えば薬になる」といわれています。
中国では日常の食べ物を「上薬」と位置づけ、日本でも「禍は口より出で、病は口より入る」という言葉があり、古来より食事の重要性は説かれています。

しかし、消化器官は、量や質、季節、組み合わせ、調理法や食事の回数、時間、体調、運動量などで、吸収の条件が大きく変わるので、その人の身体の中に入ってどう作用するかは、正確には把握できません。
食物も、産地、季節、陰陽、生産方法(肥料・農薬など)、添加物の有無、生命力などが違います。

食物自体の栄養素の含有量や人の胃腸の能力も変わって(落ちて)来ていると言われています。

様々な食事方法が有りますが、「これを食べたら○○に効く」というように万人に効果を表すのは難しいことです。また、足りないものを補うという視点よりも、現代では、食べすぎという問題が非常に大きくなっています。

【咀嚼】
唾液による口腔内・食道・胃の細菌の減少

噛むことで味覚の上昇
噛む行為によって消化酵素のアミラーゼを含む唾液の分泌→内臓働きを良くする。=消化吸収の促進

咀嚼によるヒスタミン分泌→視床下部の満腹中枢を刺激→満腹感

頭部の骨・筋肉の動き→脳の血液循環促進→脳神経の刺激
緊張をゆるめる=噛むリズム→消化器官のリズム→心臓・肺のリズム

唾液に含まれるペルオキシターゼ(タンパク質)→発ガン物質の発ガン作用を抑制

→活性酸素を抑制→老化防止

【歯】
人間には32本の歯があります。
臼歯:すりつぶす(20本)
門歯:噛み切る(8本)
犬歯:噛み裂く、噛み砕く(4本)
食べる物のバランスは、歯の5:2:1の割合に合わせると良いと言われています。

 

整体での「食」の捉え方

人間の食べられる物を食べ拡げることは、“生きのびる”ことになります。

食べるものを制限して狭めれば、食べ物が少なくなる。 = 生きることを狭くする行為。

また、“悪いものを食べた”という心が負担になってきます。

 

「食べる」こと

「食べる」ことは、嗅ぐ、味わう、そして食べる。

嗅ぐ機能が鈍くなるのは、生殖器関係の機能の低下です。

匂いは、体を守る働き(生命の保存作用)であり、生殖器の働きです。

 

食べると、ホッと気が弛む、落ち着く。

不安、心配、昂りなど、(交感神経優位の)気分を緩めるために食べる。

空腹なのに食べたくなるのは、体が弛みを求めている。

満腹する → 弛む → まぶたが下がる → 眠くなる

 

栄養

栄養は、摂った物全てが吸収されるのではなく、体の働きの状態に合わせて吸収されます。

からだの働きが変わらないと、栄養の吸収は変わりません。つまり、何を食べるかという、食べ物の問題ではなく、食べる心・体の働きの方が問題なのです。

 

食べ過ぎ

食べ過ぎは、過剰エネルギーを蓄えることになります。これが、病気の原因となってきます。

  • 一時的な食べ過ぎ → 常習の食べ過ぎ → 度を超した常習の食べ過ぎ
  • 胃袋の働きが悪く、少しでも食べ過ぎになる
  • 胃に故障があるが、それ以上に食欲が高まって食べる

意識的な行為ではなく、食べ過ぎてしまう体になっている。

原因は、性エネルギーの食欲転換、心理的に満たされない、不安・恐怖・抵抗の抑制、冷える、手指・腕の使い過ぎ、胃の故障、常識・固定観念など

→左右バランスの偏り→食べたい要求→食べ過ぎる

体の変化が先(右肩を上げ、右足首が太く短くなっている)で、食べ過ぎるのは結果。

 

 

胃の状態

吸収の機能に関係し、多く食べても栄養は満ちない。

  • 吸収力が盛ん過ぎる → 節食しても太っている
  • 吸収が遅くなっている → 食べ過ぎても痩せている
  • 胃酸過多 = たくさん食べるように胃酸が分泌
  • 腸の運動が早くて、どんどん出す→食べても栄養が身に付かない = 感情過敏の状態

 

自家中毒

食べると吐く、ジンマシン、汗が出ないのは、自家中毒状態です。

  • 長期の食べ過ぎで栄養過剰(量と時間)
  • 食べ過ぎに加え、悪い物を食べた(量と質)

 

食べ方

ガツガツ食べる時は、ガツガツ食べた方が良い

胃が良く働いている時に、ゆっくり丁寧に噛んでいると、胃が弱ってきます。

良く噛んだものでないと消化できなくなってきてしまいます。

食べるのが早い・遅いの良悪は決められません。本当の食べ方を知っているのは体自体だからです。

汗をかくと、塩辛いものがおいしい。

その時、その体においしいものを食べれば、体に適う

= 自然に適うものはおいしい。自然に適わなければ身に付かない

= 体が求めているものは体が知っている。

 

食べ方も、食べる物も、体の要求に任せる。余分な知識を入れるほど間違えてしまいます。

つまり、心を平らにして体の要求に従えば良い。それには、心身を弛めて、体の要求を正常にすることです。

 

「食」の運動器への影響

食の話題としては、「何を食べると良いか(物)」ということが一般的には多く語られていますが、ものの質・量なども注意する必要があります。

量:体の運動器にとって最も大きな問題は、量、つまり、食べ過ぎになります。
食べる時間に縛られて、お腹がすいていなくても食べる。もったいないから食べる。食べないと体が弱るから食べる。といった既成概念で食べてしまう。そして、つい食べる。これは、前の三つと同様に習慣の部分もありますが、食べてしまう、食べたくなる体の問題でもあります。共通しているのは、食に支配されて、体の要求で食べていないということです。

食べ過ぎると、胃に負担が掛かって、左に重心が掛かります。すると、左足首が太く、硬くなります。足首は、骨盤の開閉の動きと連動しています。開閉運動は、生殖器(性・生・精)も働きと関係しているので、性力・生命力・精力に直結しています。特に、女性は、月経、出産、婦人科系など、骨盤の動きが非常に大切なので、気をつけましょう。

物:食べる量と共に、甘い物(砂糖系)も左に重心が掛かり、ます。逆に、豆やチョコレートなどの凝縮された物、油や肉、飲み物ではお酒やコーヒー、栄養剤などは、肝臓の負担から、右に重心が偏り、右足首に影響します。見逃されがちなのが、医薬品・添加物などの化学物質も肝臓(右)に来ます。これらは、“悪い”ということではなく、質の悪いものや、過剰になることが問題になります。ただ、化学物質は、できるだけ避けたほうが良いでしょう。

質:質の悪い物、過剰になっている物は、肝臓で解毒できず、中毒現象を起してしまいます。これは、気候(梅雨時など)や時間(長期間取り続けたもの)も含まれます。中毒現象は、瞬間的なものはムカムカや吐き気、長期のものは血液の質に影響を与え、慢性病に係わります。股、肝臓の刺激は、体が前に窪むため、呼吸器系統の症状や前後運動の滞り、活力に影響してきます。

 

 

調体和塾い 座での食事のアドバイスは、生活の中で身体が求める食事を指導しております。

腸内細菌の解説もさせていただいております。ご希望の方は操法後にどうぞお尋ねください。

様々なアプローチ方法

そのため、一口に“整体”と言ってもその整体院・整体師によって実に様々な整体が有ります。

・骨格にアプローチする
・筋肉にアプローチする
・経絡理論で考える
・気功を用いる
・その他(運動法・反射を用いるなど)

大きくは上の5つに分けてることができるでしょうが、 その中でも激しい刺激を行なうのか、ソフトに接するのかで、かなり印象が違います。

整体院を探すときは、どんな方法で施術しているかを確認し、自分に合った施術院・整体師を見つけることが大切です。最も大きな要因はその先生との相性にな ります。

緊張は当然あるでしょうが、その施術者や施術方法に対して疑問や不信感があれば、質問してみて下さい。それが解消されなければ、その後の施術ははかどらないでしょう。

整体は本来、体を整えることが目的なので、主訴(辛い所、不調な箇所)をあまり施術しない場合や、離れた所(主訴とは関係なさそうな部位)を施術する場合があります。
ですから、自分が何を求めているのか(「痛み・不調を何とかしたい」「痛み・不調を引き起こす身体を何とかしたい」「リラックスしたい」など)を伝え、それに適しているのかという部分も整体を選ぶ時には必要です。

身体表現

ボクトサイズ

木刀(ボクトウ)+エクササイズ=ボクトサイズ!

からだの教室

「野口体操をベースにしたワーク」

身体ワーク

「あなたのカラダはもっと動ける!!」

“い 座”の場所

【住所】
※ 大阪市中央区淡路町3-6-12 
ローズプラザ606
※ 大阪メトロ「御堂筋線」本町駅1番出口北へ
※ もしくは淀屋橋駅11番出口南へ 徒歩5分。

 

TEL 090-1950-8383

受付:10:00~20:00 不定休

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“い 座”の整体とは

調体和塾“い 座”では、「日常生活をより楽にし、自分の力を最大限に発揮して楽しく人生を送ること」を、身体を整える目的にしています。

刺激の度合い

刺激の度合い(強弱・時間)によって身体の反応は変わります。 マッサージ・ツボの刺激やストレッチなどでも、少し我慢するぐらい・痛いぐらいが効果的という考え方が、一般には多いです。  

頑張って、努力しないと成果は得られないという教育による常識ともいえる考え方ですが、この常識は、思考のかなり深いところまで根付いています。

また、刺激に対して強いことが“強くて良い体”というイメージもあります。 強い刺激が好きなのは、体が強いからではなく、身体の感度が落ちているからなのです。 逆に、「痛い」と言うと、弱虫と思われるんじゃないかという妙なプライドなども有るでしょう。

しかし、身体は無意識に不快を避け、快を求める方向へ向かいます。

刺激への反応

強い刺激は、身体は違和感として捉え、防衛のため、筋肉を硬化させます。 その強い刺激が気持良いという感覚(身体の快ではなく、教育・頭で作られた快)は慣れを生み、更なる刺激を求め、徐々に刺激に対して鈍くなってきます。

同時に筋肉も鎧のように固めていきます。 筋肉をゆるめる刺激は、ほんの微か(かすか)でも、身体はその部位を知覚、・認識し、神経・血流が集まり、活性化します。

そして、自らの循環により、老廃物が除去されることで結果的にコリ・こわばりを解消してくれる。過緊張が緩めば、骨格も動きやすくなるため、構造的な調整もスムーズに進みます。

また、小さな刺激を味わうことで、感覚はより研ぎ澄まされます。その感覚は、些細な違和感に気付くようになるため、持続的な緊張に自覚が出てくる。そのため、通常は弛緩状態で、何かある時に緊張するという自律神経の切り替えがスムーズになります。

スポーツや芸術はもちろん、身体の不調の原因の多くは持続的で不必要な緊張であることを考えると、自分の身体の感性が高まるということは、非常に重要な意味を持ってきます。

“い 座”の刺激

“痛みを取る”ということのみを考えた場合、きつい刺激を効果的に使用していらっしゃる先生方もおられるでしょう。

“整体”は痛みや不調を改善することも目的の一つですが、根本は身体を整えることです。身体を整えるということは、“その人自身の身体”としての自然な状態を取り戻すことです。

整ってその人本来の力が発揮できる活性化した身体自体が、痛みや不調を改善に向かわせてくれる力を持っています。

調体和塾“い 座”では、「他の部位に気を散らす」「無意識動作や反応を引き出す」「部位の意識化」「たるんだ所の引き締め」などの目的のために痛みを使う場合もありますが、筋緊張の緩和や骨格の構造調整では、基本的に感性の高まりを促す刺激を行なうようにしています。

 

身体の反応

生活・行動に関わるすべての問題は、現在の身体の状態に表現されています。 風が吹き、髪が乱れたり、砂が目に入ったら不快な気分になります。

一方、頬を擦るさわやかな風の香りで気分がよくなる。その感受性の違いだけで自律神経に入るスイッチが切り変わります。

交感神経に入れば血圧は上昇して興奮し、内臓の働きは抑えられ消化・吸収・排泄が不充分になり、負担が大きくなる。筋肉は緊張し、姿勢が乱れて骨格に影響する。イライラし、普段は何でもないことにも心を乱してしまいます。

副交感神経に入れば血圧は安定して落ち着き、消化は活発に行われておいしく食べることができる。リラックスして無駄な緊張が取れて余裕ができ、力を発揮できるようになります。

もちろん、必要な時に交感神経が押さえられていると活発に動いたり、危機を回避できなくなってしまうので、切り替えが大事なのですが、現代の生活では、交感神経が過剰に働いている場合が多く有ります。

季節の変化、少し冷えた、気づきにくい乾き、食べ過ぎた、汗をかいた、そんな些細なことでも人間の身体は微妙な変化を感じ、それに対応した状態になっています。

整体

整体というと、“体のみを整える”もので、「肩・腰・膝の痛みなどを“筋肉・骨格のバランス”で楽にする」というイメージがあります。

しかし、生活環境や家族関係、仕事の状態・状況を含めて筋肉・骨格、内臓、神経や心の問題、それら全てのバランスを取っているのが現在の身体です。

その現在の身体の運動系(姿勢や動き)を整えることで、身体・生活全体を機能的に戻す、つまり、自分自身の身体に戻すことが整体の役割と考えています。 不調や痛みを訴えている現在の体は、その訴えが出てくるべき体の状態・動きになっています。

そして、その状態・動きになる傾向を持った前の段階の身体があります。それは、背骨やお腹など様々な身体の部位の状態に現われてきます。 つまり、個人の身体の特性(体癖)※から、諸条件のバランスを取っている身体(体勢)が重なって現在の身体(体相)となっています。

その現在の体になる要因となった前の段階としてある体の状態、さらにその前の体の状態。と、本来の自分自身の体に戻るように調整していくため、筋・骨格の部分的な訴えであっても、その背景には生理的・心理的な無意識の欲求が有るので、その部位だけに手を加えるということはありません。

調体和塾“い 座”では、楽に、楽しく生活を送り、持っている力を十分に発揮できるようにお手伝いをさせていただいております。 痛みや不調だけにとらわれずに、あなたの身体全体の調子を高めていきましょう。  
※体癖:野口整体、野口晴哉師の理論。体の感受性の方向をまとめ、分類したもの

今よりも少し自然で楽しく、瑞々しいあなた自身を取り戻すお手伝い

 

調体和塾“い 座” 白藤学史